交通心理士とは、日本交通心理学会が認定している民間資格です。
※日本交通心理学会は「交通心理学」について研究を行っている団体です。

心理学は、人の「こころ」と「行動」を研究する学問です。
交通心理学は、その心理学を交通場面に応用したもので、運転する方や歩行者など交通参加者の「こころ」と「行動」を研究します。

「こころ」とは、心理学の用語で言えば、感覚・知覚・注意・思考・記憶・ 知識・学習・感情・動機づけ・知能・性格・態度といった脳のはたらきです。
交通事故はこの「こころ」のはたらきに起因するものが多いとされています。
運転者や歩行者の「こころ」があらゆる交通場面において、どう影響するか、どのような変化をもたらすか、などを調べ、分析・研究し、事故が起きないように 役立てる。
それが交通心理学の目指すところです。

運転中の「こころ」が交通事故に結びつくことがあるのなら、交通事故を起こさない運転に結びつく「こころ」もあるはずです。
運転者の教育機関である教習所に身を置く立場として、安全な交通社会を構築することに「交通心理士」の考え方や知識を生かしていきたいと思っております。